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歴史コラム

Presented by 歴史街道推進協議会歴史街道

第7回 太閤さんのお城を訪ねる(大阪府)

太閤さんの夢から市民のシンボルに


大阪城天守閣
「つゆとおち つゆときへにし わがみかな なにはのことも ゆめの又ゆめ」
「太閤さん」でおなじみ、豊臣秀吉の辞世の句です。織田信長の後継者を自認する秀吉は、石山本願寺跡に、かつて信長が築いた壮麗な安土城を凌駕することを目指し、大坂城を築きました。
本丸の築造に約一年半、鯱瓦や飾り瓦、軒丸瓦など黄金がふんだんに使われた外観五層の大天守が完成しました。
大阪城というと太閤秀吉のお城というイメージが強いですが、現在残っている石垣など遺構の大半は、大坂夏の陣で焼失した後、徳川幕府が「石垣を旧城の二倍に、堀の深さも二倍に」と、もともとの土地に10m以上の盛り土し、造り直したもの。江戸時代、たびたび火災により損傷、修復を繰り返しましたが、1665年、落雷によって焼失した後は、天守閣をもたない城として幕末を迎えます。
昭和3年、当時の大阪市長・関氏が天守閣復興を提案。わずか半年で市民からの寄付は目標額に達し、昭和6年、現在の天守閣が再建されました。まさに「市民のお城」です。

大阪城をめぐる


石垣の中の巨石:蛸石

西の丸庭園からみた大阪城
大阪城公園として整備されている一帯は広く、お堀に囲まれた天守閣へ行くには、「京橋口」「大手門」「青屋門」「玉造口」などがあります。各ポイントに案内図が設置されていますので、現在地を確認しながら、天守閣をめざしてください。
上町筋から大手門を通り桜門へ。門をくぐると目の前の石垣の中にひときわ大きな石が目につきます。振袖石や肥後石など巨石が多い石垣の中でもナンバーワンの大きさを誇る蛸石です。およそ36畳、130トンとか。緑あふれる広大な敷地に建つ大手門・千貫櫓・桜門(城内には、十三棟の重要文化財の古建造物が残されています)などを見ながら、天守閣に入ると、そこは最新の設備で大阪城を紹介する歴史博物館となっています。
大阪城天守閣のフォトポイントは何箇所かあります。天守閣の前の広場から真正面。天守閣の正面から左へ、山里丸・刻印石広場へ降りていく途中から。極楽橋のたもと、そして西の丸公園からなど、様々な表情を見せてくれます。

大坂の陣から400年


大坂の陣400年で賑わう大阪城公園
現在、天守閣の北東側では、発掘調査がおこなわれています。それとあわせて初代豊臣期大坂城の石垣をはじめ、その上層の徳川期遺構の状況も公開する「豊臣石垣公開プロジェクト」が進められ、そのための資金として「太閤なにわの夢募金」を募集しています。
http://www.toyotomi-ishigaki.com/
大阪城を歩いていると、そこここに、「大坂の陣400年」と書かれたのぼりが立っています。徳川によって豊臣家が滅ぼされた「大坂夏の陣」から400年となる平成27年の春から夏にかけて、金箔貼りの御座船(和船)で大阪城内濠を遊覧する「大阪城御座船」や、大阪城天守閣を借景とした壮大な舞いを鑑賞する「夏の陣 大阪城本丸薪能」など様々なイベントが集中的に開催される「大坂の陣400年天下一祭 夏の陣2015」が開催中です。
http://www.osakanojin400.com/

大坂の陣の英雄・真田幸村


三光神社に立つ真田幸村像
豊臣と徳川の最後の戦いで活躍した武将として有名な真田幸村。関ヶ原の合戦の際、父親とともに豊臣方についたため、和歌山県九度山に蟄居していた幸村は、大坂冬の陣、夏の陣に、豊臣方から請われて、参戦。大坂冬の陣の籠城戦では城の南方に真田丸と呼ばれた出城を造り、鉄砲隊を用いた奇策で徳川軍を苦しめ、夏の陣では、家康一人を追って徳川軍の本陣に殺到しますが、圧倒的な兵力の差で、ついに落命します。
幸村の際立った活躍は、真田十勇士などの話や真田の抜け穴伝説など、さまざまな物語を生み出していきました。史実ではありませんが、大阪環状線玉造駅から西へ300mほど、大阪城の南惣構堀の南、真田丸があったあたりに建つ三光神社の境内には、史跡真田の抜穴跡の石碑と甲冑姿の幸村の銅像が建ち、今も多くの歴史ファンが訪れています。
■周辺の見所

大阪歴史博物館
大阪歴史博物館
古代から現代に至るまで、フロアごとに様々な時代の大阪の姿を紹介する体験型の博物館。館内では豊富な実物資料や映像が見られるほか、発掘調査を疑似体験する「なにわ考古研究所」も人気です。博物館からは大阪城や難波宮跡を一望することができます。
  http://www.mus-his.city.osaka.jp/
■大阪城の情報はこちらから
■大阪城へのアクセス
地下鉄
谷町線「谷町四丁目駅」1-B番出口/中央線「谷町四丁目駅」9番出口
/長堀鶴見緑地線「森ノ宮駅」3-B出口
JR
大阪環状線「森ノ宮駅」「大阪城公園駅」/東西線「大阪城北詰駅」
情報提供/歴史街道推進協議会
歴史街道のイベント
家族で楽しむ特別企画 飛鳥の石はナゾがいっぱい!
5月31日(日) 10:00〜15:30頃

次代を担う若者や子どもたちに日本の歴史や文化にもっと親しみ、理解を深めてもらおうという歴史街道版「教育プログラム」。5月は酒船・亀形・石舞台…。フシギな石がいっぱいな明日香村でほんものにふれ、ちょっぴり勉強にもなるステキな1日を過ごしていただきます。

集 合:奈良県明日香村甘樫丘 豊浦休憩所前
定 員:親子20組・40名(申込先着順)
参加費:小・中学生 1,500円/保護者 お一人 2,000円

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