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歴史コラム

Presented by 歴史街道推進協議会歴史街道

第32回 西国街道をとおるまち・箕面を訪ねる(大阪府箕面市)

ダルマで勝利祈願・勝尾寺


勝尾寺・山門

大阪府箕面市の南東に位置する小野原から萱野にかけては、昔ながらの門構えの家や道端にたたずむお地蔵さん、石の道標など、昔の街道の面影が色濃く残る地域です。 阪急バス「小野原バス停」から国道を離れ、西国街道へ。少し茨木市よりに東へ行くと、「左 京ふしみみち」と書かれた道標と常夜灯がたっています。この先にある稲荷神社として知られる須賀神社は、春日神社の祭礼の神輿を迎える御旅所で、境内には、神輿を置く台座があります。
ここから西へ歩いていくと、石の大鳥居が見えてきます。西国第二十三番札所・勝尾寺へ続く表参道の入口です。 大鳥居は寛元3年(1245)に初めて建てられ、以来数度にわたって修理や再建が行なわれました。ここから寺までは約4キロの道のり。参道には、寺までの距離を示す、我が国最古の町石が八基残っており、国の史跡に指定されています。


勝尾寺・ダルマ
参道を登っていくと、鷹頂山の扁額がかかる赤い山門が見えてきます。「勝運の寺」「勝ちダルマ」の寺として知られる勝尾寺です。勝運信仰の歴史は古く、全国から勝運を祈る参拝者が絶えません。境内には勝運成就したダルマが所狭しと奉納されています。山門より見上げる約8万坪の境内は、桜、シャクナゲ、アジサイが季節毎に彩ります。特に秋の紅葉は絶景で、都心に近い癒しの空間として多くの人が訪れています。



勝尾寺・ダルマ

表参道の鳥居

西国街道の道すがら


西国街道

箕面の市街地を東西に横断する西国街道は、京都から神戸へと向かう国道171号に沿うように通っています。京都から山崎を経て摂津国に入り、芥川(高槻市)・郡山(茨木市)から箕面市の南部を通過し、瀬川から昆陽(伊丹市)・西宮(西宮市)に至り、さらに西国へと通じています。
勝尾寺の玄関口・大鳥居からさらに西へ。並行する国道171号の今宮交差点近くには、柳谷観世音菩薩の大きな石碑がたっています。その西の西宿の交差点から西国街道は国道と合流します。
萱野小学校前でふたたび旧道へとはいっていくと、大きな家が軒を並べる中で、ひときわ立派な家が萱野三平旧邸です。
萱野三平は赤穂浪士四十八番目の義士と呼ばれる人物で、萱野重利の三男として生まれました。三平の叔父、従弟、兄、義兄は俳人として活躍し、三平も幼い頃から俳諧に親しんでいました。三平は12歳の時、父の重利が代官を務めていた美濃の旗本、大嶋家の推挙によって播州赤穂の浅野家に士官しました。元禄14年に江戸城松之廊下で浅野内匠頭の刃傷事件が発生。内匠頭は即日切腹、さらにお家断絶、赤穂城明渡しの厳しい幕府の処分を受けます。その時、江戸の赤穂藩上屋敷にいた三平は事件を知らせるため駕籠で早駈けしました。その後、三平は大石内蔵助を中心とした仇討の同志に加わりましたが、討ち入りに反対する父と同志との狭間で悩み、討ち入り前に自刃、28歳の生涯を閉じました。
「晴れゆくや 日ごろ心の 花曇り」、俳人としても知られる三平(涓泉)の辞世の句です。旧宅は資料館となっており、無料で見学できます。



萱野三平旧邸

萱野三平邸旧宅

滝道を大滝へ


箕面大滝

箕面川床

阪急箕面駅から滝道を5分歩けば、そこはもう明治の森箕面国定公園。辺りは一面爽やかな緑と箕面川のせせらぎに包まれます。雨が多くなるこの季節は、滝道沿いで咲く紫陽花を見るとほっこりと癒やされます。
さらに15分歩くと、朱塗りの瑞雲橋が美しくかかる箕面山瀧安寺が現れます。瀧安寺は役小角が開いたとか。本堂には役小角自作と言われる日本最初にして最古の弁財天が祀られ、日本四弁財天の一つとして知られています。また、富くじ(今の宝くじ)の発祥の地であり、現在も10月10日に「箕面富」が開催されています。
箕面大滝から流れ込む箕面川沿いでは箕面川床を楽しむことができます。この箕面川床は明治期にあった無料休憩所や茶店が起源。たび重なる洪水や法規制により姿を消してしまいましたが、平成24年に復活しました。川が風の通り道になり、蒸し暑い夏でも川床は涼しさいっぱいです。
http://www.city.minoh.lg.jp/eigyou/kawayuka/kawayuka2016-1.html
滝道は日本の滝百選にも選ばれている箕面大滝へと続きます。落差33メートル。流れ落ちる姿が農具の「箕」に似ていることからこの名で呼ばれるようになりました。周辺は美しい自然が広がり、夏は緑、秋には真っ赤な紅葉が滝をひきたてます。


■周辺の見所
箕面駅周辺にはちょっと立ち寄ってみたいスポットがいくつかあります。

もみじの足湯
阪急箕面駅に阪急電鉄が運営する「もみじの足湯」あります。滝道散策の帰り道や駅前周辺での買い物途中など誰でも気軽に利用できます。
開 館:平日10:00~16:00  土・日・祝日及び11月全日9:00~17:00
休館日:木(11月を除く)、年末年始

箕面市立郷土資料館
考古資料コーナー、稲の一生コーナー、農家の居間コーナーなどに分けて市内の歴史文化を紹介しています。農機具などの展示資料はすべて市内の農家から寄贈されたものです。
開 館:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:木、年末年始
■箕面市の観光情報はこちらから
箕面市観光協会 http://kankou.minoh.net/
■箕面市へのアクセス
神戸から約1時間(阪急電車)
https://www.city.minoh.lg.jp/kankou/access.html
情報提供/歴史街道推進協議会
歴史街道のイベント
歴史街道教育プログラム
「夏休み、家族で「文楽」をみに行こう!!」
7月30日(土)10:30受付 11:00開演(14:40頃 終了)

歴史街道推進協議会では、次代を担う若者や子どもたちに日本の歴史や文化にもっと親しみ、理解を深めてもらうために、歴史街道版「教育プログラム」の企画に取り組んでいます。
7月、国立文楽劇場、大阪市他のご協力で伝統芸能「文楽」を家族で楽しんでいただきます。
歴史街道だけの特別教室も開催。楽しく「文楽」に触れてみてください。

日  時:7月30日(土)10:30受付 11:00開演(14:40頃 終了)
内  容:【五条橋】牛若丸の大活躍!京都の五条橋で弁慶と対決!
     【解説 ぶんらくってなあに】文楽のヒミツをちょっとだけお教えします。
     【新編西遊記 GO WEST! 玉うさぎの涙】
      おなじみ『西遊記』の新作です。三蔵法師一行の孫悟空、猪八戒、沙悟浄、全員登場!
     【歴史街道特別教室】
      いろいろな表情をみせる文楽人形。その動きのしくみや髪の結い方など、特別に
      作業部屋で見学
参 加 費:6,200円(小学生〜高校生と保護者の2名様の料金)
     追加は、大人1名 4,100円 子ども1名 1,900円
定  員:15組
申込・詳しくは http://www.rekishikaido.gr.jp/201607bunraku/

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