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歴史コラム

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第43回 赤穂浪士の郷土・赤穂のまちを訪ねて(兵庫県赤穂市)

赤穂浪士のまちを歩く


赤穂浪士について書かれた石版

時計台

「時は元禄15年12月14日…」。名調子で語られるのは、ご存知、赤穂浪士討入りの場面。大石内蔵助ら四十七義士が、主君のかたき吉良上野介を江戸本所・吉良邸で討ちとった日です。
仮名手本忠臣蔵をはじめ、多くの映画、テレビ等の素材としてとりあげられている忠臣蔵。JR播州赤穂駅前には、今からまさに討ち入りに向う陣羽織姿の大石内蔵助の像がたっています。
駅前から城跡へと続くお城通りを歩いていくと、道路沿いには、赤穂浪士について書かれた案内板がところどころに設置されています。
ポケットパークにある櫓の形の時計台が時を告げると、さすが赤穂。陣太鼓をもった大石内蔵助と討ち入りの義士達の人形が忠臣蔵の名場面を再現してくれます。隣には、主君浅野匠守刃傷の凶報をもって江戸から駆けつけた早水藤左衛門と萱野三平の両名が一息ついたといわれる「息継ぎ井戸」が。早駕籠でかけつけた2人は、この井戸で一息ついて城内の大石内蔵助邸へ入ったと言われています。
少し裏道に入り、古い家並の中に建つ浅野家の菩提寺「花岳寺」があります。
永平寺を本山とする禅の曹洞宗に属する寺院。赤穂藩祖浅野長直によって建立された寺で、元禄事変と言われる「赤穂浪士の討ち入り」の後は、永井家、森家歴代藩主の菩提寺となりました。境内には、四十七義士の墓・宝物館・義士木像堂などもあり、赤穂義士ゆかりの史跡として知られています。赤穂城の塩屋惣門を移築した山門は赤穂市指定文化財となっています。



息継ぎの井戸

花岳寺


戦いの城・赤穂城


赤穂城・石垣

長屋門

しばらく歩くと城の堀と石垣が見えてきます。堀を渡り城門をくぐり、しばらく行くと大石良雄宅跡長屋門(国指定史跡)があります。当時は畳308畳分の広さがあったという大邸宅でしたが、享保14年に建物の大半が火災にあい焼失。長屋門だけが焼失をまぬがれ、江戸時代の建築として城内に残されています。
長屋門を過ぎて見えてくる鳥居は大石神社。大正元年、大石内蔵助をはじめ四十七義士と萱野三平を合祀して創建されました。
四十七義士の石像が立ち並ぶ参道を歩き、門をくぐると、両側に大きな大黒天と恵比寿天の像が出迎えてくれます。境内にある、大石邸長屋門や庭園、義士ゆかりの武具・書画などを展示する義士宝物殿も訪れてみてください。
大石神社からしばらく歩くと、二之丸門虎口が見えてきます。1648年から十三年の歳月をかけて築城された赤穂城は、近世の城郭史上非常にめずらしい変形輪郭式の海岸平城。藩の家臣で軍学師範の近藤正純が設計し、そのうち二之丸門虎口の縄張は、当時の著名な軍学者であった山鹿素行の手が加えられたと伝えられています。徳川幕府が始まって約50年後に築かれたにも関わらず、その構造は戦を強く意識しており、複雑に折れ曲がる石垣、角度を違える諸門に特長があります。城地は三方を山に囲まれ、東に千種川、南は瀬戸内海に面し、清水門の南にある船入は船が出入りできるようになっていました。
建物は明治時代に取り壊されましたが、近年、発掘調査と並行して大手門や隅櫓、本丸御殿跡などが復元されています。



大石神社

赤穂城跡

赤穂の塩づくり

赤穂は、古くから塩の産地として栄えてきました。江戸時代には、入浜塩田による製塩法が完成され、その技術は瀬戸内地方を中心に広く伝わりました。
忠臣蔵で知られる吉良上野介と赤穂藩主・浅野内匠頭との確執にこの塩が関わっていたといわれています。
当時、赤穂の製塩法は高い評価を受け、財政的にも豊かでした。いくつかの藩が赤穂の塩づくり製法を真似ましたが、同じものは作れませんでした。吉良藩では、何度もこの技術を教えてほしいと依頼しますが、赤穂藩は断ります。ついには、赤穂に藩士をもぐりこませ、製法を盗もうとしますが、つかまってしまいます。そこから両藩にはわだかまりが生まれ、吉良上野介はこのときの恨みで浅野内匠頭をいじめたというものです。
それほどに完成度の高かった赤穂の塩づくり。
赤穂城から千草川を越え海の方へ。赤穂の塩づくりについて展示する赤穂市立海洋科学館があります。ここでは、「瀬戸内海と塩」をメインテーマに「塩のギャラリー」、「海を知ろう」等4つにわけて展示されています。
塩の国は、揚浜式塩田、入浜式塩田、流下式塩田など、かつての製塩技術を復元した施設で、実際に塩づくりを体験することできます。
科学館は、キャンプ場や遊園地、スポーツ広場などがある赤穂海浜公園の中にあるので、家族で楽しむことができます。


■周辺の見所
坂越(さこし)
港町の面影を残す町並み。瀬戸内海に浮かぶ生島は国指定の天然記念物である樹林が残り、それを取り囲むように坂越湾が広がっています。ここは奥深い入江を持つ天然の良港で、中世以降、廻船業で栄えました。今も、伝統的な建造物が立ち並ぶ町並みが残されています。

坂越の港

坂越のまちなみ
■赤穂市の観光情報はこちらから
赤穂観光協会 http://ako-kankou.jp/
■アクセス
http://ako-kankou.jp/route/
JR大阪駅から新快速「姫路駅」で乗り換え「播州赤穂駅」へ。約100分
情報提供/歴史街道推進協議会
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