兵庫県西宮市は、関西住みたい街(駅)ランキング4年連続トップの「西宮北口」やベスト10常連の「夙川」を抱え、「住んでみたいと思う行政市区」でも4年連続トップとなる人気の都市だ。(出所:リクルート住まいカンパニー)
古くは西宮(えびす)神社の門前町であり、西国山陽両街道の接点の宿場町として有名であった。西宮という言葉が史上の文献にあらわれたのは、鳥羽天皇の1119年であるが、地名の源はよくわかっていない。西宮は廣田神社あるいは西宮神社を指していうのだが、それは東に位置する昔栄えた津門(つと)から見てという説もある。
市内の甲子園、昭和園※、甲風園、甲東園、甲陽園、苦楽園、香櫨園は西宮七園(にしのみやななえん)といわれ、関西を代表する高級住宅街として知られている。いずれも大正から昭和初期にかけて交通・環境とも恵まれた場所に開発されたもので、阪神間モダニズム文化圏を代表するブランド住宅街を形成している。
歴史文化の豊かさに加えて、山と海にはさまれて自然にも恵まれている。関西の二大都市である大阪と神戸の間に立地、阪急・JR・阪神の鉄道三線が並走し、ヒト・モノ・カネ・情報が絶えず活発に交流。日本酒やスイーツに代表されるご当地グルメも有名である。
※現在、「昭和園」の地名は存在しないものの、阪急電鉄西宮北口駅の北西にある「北昭和町」・「南昭和町」がそれに該当する。
阪急電鉄甲陽線は夙川駅から北へ苦楽園駅、甲陽園駅の三駅を結ぶ単線。甲陽園は甲山の南麓に位置し、大正時代にはクラブ、遊園地や撮影所、温泉や高級料理旅館が軒をつらね賑わったといわれているが、今は閑静な住宅地だ。
駅改札を出て右へ百メートル程進み、スイーツの有名人気店ツマガリを過ぎたあたりで左に進むとすぐに傾斜のきつい登り坂になる。道標を頼りに20分程坂道を登り切ると、道の左右に風化した石仏がいろいろと目に入ってくる。
甲陽園駅から西の方角へアップダウンする道を歩くこと約15分。鳥居をくぐるとそこはうっそうとした、ヒメユズリハを主体にした暖帯林の社叢(しゃそう)が続いている。祭神はえびす大神であり、「北の戎」と呼ばれる福の神が祀られている。
拝殿の脇道を上り進むと、神の宿るという巨大な「甑岩(こしきいわ)」が迎えてくれる。高さ約十メートル、裾回り約五十メートルの大きな花崗岩で、所謂古代信仰の時代、当地から北山・目神山や六甲山を一大霊場とした磐座(いわくら)・磐境(いわさか)祭祀のランドマーク・霊岩としてこの「甑岩」が祀られたようだ。
岩の形が酒米などを蒸す「こしき」に似ているところからこの名が生まれ、岩上に雑木が生じた姿より、現在の越木岩に転じたものといわれている。
この大きな岩を大阪城の築城に際して運び出そうとしたが、工事にかかると突如黒煙を吹き出し、ついに運び出すことができなかったという伝説がある。
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