第3回 いきもの不思議の国・中池見(なかいけみ)湿地

湿地に原生するサワオグルマ

【都道府県】福井県敦賀市
【団体名】NPO法人 ウエットランド中池見

概要
中池見湿地は世界でも稀な10万年前の泥炭層から成り、60種のトンボや15種の絶滅危惧植物が生息している場所だ。かつては湿地全域で稲作が行われ、細かい農村慣行や湿地水田での耕作に必要な在来技術があった。しかし近年の開発計画により水田は放置され、「日本の原風景」とも評された素晴らしい景観も壊れ始めている。「いきもの不思議の国」と言ってもよい多様で豊かな湿地の環境を、修復しながら未来へと伝える活動を行う。
目標
10万年前の泥炭層の上に、環境史と文化史の情報を豊かに兼ね備えた中池見湿地(25ha) の環境を保全し、自然再生を図る。
未来遺産委員会のコメント
10万年前の泥炭層上に成立した湿地の生態系を、かつて行われていた湿地水田農業の復活によって、人と自然との関わりの中で保全する活動であると評価できる。

※本内容は日本ユネスコ協会連盟の協力のもと、転載しています。

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