世界遺産活動・未来遺産運動

澄江の化石産地(中華人民共和国)

■現在の西部宇分類群を網羅する化石群

 雲南省の澄江で、5億3000万年前のカンブリア紀前期に起きた爆発的な生物進化の証拠となる海生生物の化石が産出した。産出した化石は藻類をはじめ、海綿動物門から原始的な脊索動物門まで16門、196種におよび、現在の地球上に見られる生物分類群をほぼ網羅する。保存状態が良く、通常は化石として残りにくい軟らかな部分、動物の微細な構造まで残されている。これらは、被食者から捕食者までを含むカンブリア紀の海生生物群の完璧な記録であり、生物が生態的地位に適応して進化を遂げた記録である。

※本内容は日本ユネスコ協会連盟の協力のもと、転載しています。

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