シニアのためのソーシャルネットワーク

50歳もなかばになって、老眼もすすんできましたが、根気もあまりないくせに新しいITツールがでるとやってみたくなります。iPhone 4も出てすぐ買いました。が、音楽を聞くだけとなっています。途中でお話が脱線することも多くなるとは思いますが、みなさんと一緒にソーシャルネットワークを勉強していけたらと思っています。

コラム一覧
第3章 シニアのためのセカンドライフ
第十八 セカンドライフビジネスに必要な知識(2)
第十九回 セカンドライフビジネスに必要な知識(3)
第二十回 セカンドライフビジネスに必要な知識(4)
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■担当マナビスト

山下 勝也
有限会社クレッシェンド
代表取締役
URL : http://crescendo.ne.jp
ツイッター :http://twitter.com/
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【 第3章 シニアのためのセカンドライフ】
 第十九回 セカンドライフビジネスに必要な知識(3)

 お金の誘惑に勝つことができる人がセカンドライフのビジネスを成功させることができる人です、と前回お話しました。これが成功のための第1の要素です。

 次に肩書きの問題です。というよりも商売を始めるうえでの主体の問題です。 確かに、商売を起こした時には、株式会社○○代表取締役の方が、世間体もよく、個人よりも社会的信用があるように思われます。
 しかし、それはあくまで起業しようとする経営者の見栄や、プライドだけであり、そんなプライドは、ひとたび起業して経営していくと日々の経営活動の中で瞬間的に崩されてしまいます。経営方法を少しでも誤ると、経営的失敗というのは、どんなに自己資金が多かろうとも、その資金以上の迫力を持って資金不足という形で襲ってきます。

 これらのことを考えると、どれだけ多くの自己資金を持っていようとも、経営者としての研修期間を自己に課すべきではないでしょうか。医者になるためには、大学医学部を卒業し、国家試験に合格し、研修医となり臨床経験を積み、大学に戻り研究者となるか、勤務医になるか、開業医になるかを選択します。経営者も医者や弁護士と同様プロとしての専門職です。経営者という専門職で自分が一生やっていこうと思うなら、一年くらいの研修期間があってもいいのではないでしょうか。

 セカンドライフにおけるビジネスはこのあたりが難しくなります。本来なら研修期間のように個人事業主としての経営者時代にお金の回し方などを覚え、個人事業主時代に、人も雇わず、事務所もかまえず、自宅を事務所にして、自分自身が仕入れから営業、経理までの一切をやり、小規模ながら経営のすべてをシミュレーションし、体験してみる必要があります。しかし、いざビジネスを始めてみるとそうもいかない時もあります。取引相手が大きな会社であれば法人格をもっている会社ではないと取引ができない会社もあります。

 これらのことから言えることは、セカンドライフは無理をしないことが前提ですから、その自分がやりたいビジネスに応じた取引主体をつくることが必要となります。例えば自分の出身会社関係の会社を相手に、自分の得意なものを出身会社の許可を得て販売するなどは、もしかすると法人格が必要になるかもしれません。

 これに対して、個人相手に、自分の趣味だったパンづくりの教室を開催したり販売をする場合などは無理して法人格を取得し株式会社でするのではなく、個人事業でやっていくことがよいのではないかと思います。

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