第8回　スープマジック

　年末家族が体調を崩し食べ物が思う様に食べられませんでした。
　こういうときはやはりアレだなあと思い、アレを作るために台所へ。アレとはスープ。しかも野菜出汁のスープ。優しい出汁の味。だけどカラダを静かに元気にしてくれます。

　作り方は簡単。野菜の切れ端、玉ねぎは茶色い外皮やネギの根っこも、とにかく捨てるところを網に入れて厚手の鍋、家ではルクルーゼ。弱火でコトコト３０分ほど煮ます。アミノ酸も取ってもらいたいので、その時は昆布も一枚ペラリと。これでスープだけを飲んでも良し、一緒に旬の野菜やお豆さんやきのこを入れて煮ても良し。とにかく、捨てる野菜を使い切り、お鍋をほっとくだけ。手間入らずのエコ料理。味付けは、少しのお塩で大丈夫。気分で味噌や醤油もアクセントに。なんともいえない甘みとまろやかさに気持ちがほっこりします。

　我が家では、月に一度プチ断食の野菜スープデーを家族イベントとして行います。翌日は腸も肌もよみがえり感ばっちりです。
　僕も壮年の域に達し、腹八分目から腹六部目を心がけますが、どうしても根っからの酒好き、食好き。ついつい度を超してしまいます。だからこそ、月に一度のプチ断食が欠かせません。カミサンと一緒にやると案外いける。その時の野菜スープの美味いこと。酒に勝るとも劣らず。

　ただ、ひとつだけ気をつけることがあります。野菜もカラダも正直。良い野菜を使うこと。旬じゃないとダメです。ちゃんとした土壌のちゃんとした生産者の旬の野菜に限ります。皮とか根は本当に力が付きます。しかし、よろしくない野菜は何も付かないどころかカラダに悪い。ここさえ気をつければ後は簡単。さあ、ぜひあなたも野菜出汁スープ生活続けてみませんか？まさに、スープマジックです。