2010年4月のオープン以来、口コミなどで早くも話題の日本料理店が大阪・堂島にあるのだとか。それが、店主でもある若き板前による固定概念にとらわれない和食の数々をいただけるこちらの「日本料理 かこみ」。そんな評判を聞きつけて、早速取材に訪れました。
interview information堂島アバンザのすぐお隣、ホテルエルセラーン大阪の地下1階にある「日本料理 かこみ」。ガラス張りの向こうに覗く、優しい木目と清清しい白のタイルは、スタイリッシュながらも落ち着いた雰囲気を漂わせ、まるでここがオフィス街だということを忘れさせてくれます。通りかかる人々が、どこか心を惹かれ思わず足を止めてしまう、そんな店構えです。
店内に入ると、まず目に飛び込んで来るのが、白木の大きなカウンター。横幅はもちろん、奥行きもあって広々としているため、ゆったりと食事を楽しむことができます。信楽焼の作家さんによる器や土鍋なども趣があって素敵!
そのカウンター席から見渡せる、白い大理石タイルを敷き詰めた壁が印象的なキッチン。こちらからは、板前さんが四季折々の素材を調理する風景を間近で見られ、鮮魚をさばく見事な職人技などに見とれながら、「お次はどんな料理が運ばれてくるのだろう」という期待感で胸が膨らみます。
10名まで対応いただける個室も。
白木の大きなカウンター。
外観&店内レポートの次は、いよいよお料理の試食に。
↑コースの前菜である「うに」の料理。蒸したうにをジュレ状にして旨みを凝縮し、上にフレッシュな生うにを乗せた逸品。前菜では、主に夏は冷たいお料理でさっぱりと、冬は温かいお料理でほっこりとさせてくれます。
↑「フォアグラ」の料理。ゆりねを使った衣でフォアグラを贅沢に包んだコロッケです。お皿に添えられたしょうゆジュレや、お好みで活性炭塩をひとつまみほどつけていただきます。
「お客様にオープンキッチンでの調理風景を見ていただけるということは、大変光栄であり、嬉しいですね。自信をもって、ひとつひとつの“作品”を作る気持ちで取り組んでいますから」。と語る、店主の栫山さん。低温調理を用いたメニューは、ガスオーブンなどで温度管理をしながらじっくりと丁寧に仕上げていきます。また、調理時に使用する水はすべて「六甲の水」。ダシを取る際、お米を炊く際にも使うこだわりぶり。
「蒸しアワビ」(左)など、その日の鮮魚もお目見え。弾力があってコリッとしつつも、フワッと柔らかい食感で、磯の香りとともにバター風味も香るお料理です。とろとろの「半熟プリン」(右)は決してしつこくない、ほどよい甘さ。コースの最後をすっきりと締めくくってくれます。
日本料理店の概念を覆すようなお洒落な店内なので、若い方でもスタイリッシュな雰囲気を堪能しながら、和食を楽しめると思います。店主の若い感性が込められた、伝統と新しさが融合したお料理の数々は、味だけでなく、盛り付けなどの見た目でも感動を与えてくれます。同年代友達はもちろんのこと、親もぜひ連れて来たいと思えるお店です。舌の肥えたシニア世代をも納得させられる、そんな素敵なお店に、今回出会うことができました。
営業時間/ | 11:30~14:00 |
17:30~22:00 |
【レポーター紹介】
拓麻早希(たくまさき):元宝塚歌劇団星組所属。
ベルリン公演にも参加し、男役、娘役の両方を経験する。中国公演で退団後はマッスルミュージカル、劇団新感線、東宝ミュージカル、ドラマ、映画、CM等に出演する他に、女性専用フィットネスの立ち上げも行う。