第6回 孟子不動谷(もうこふどうだに)生物多様性活性化プロジェクト

ベニイトトンボ
(環境省RDB絶滅危惧Ⅱ類)©有本智

【都道府県】和歌山県海南市
【団体名】特定非営利活動法人 自然回復を試みる会・ビオトープ孟子

概要
孟子不動谷(6.5ha)は、60種ものトンボが飛び交う豊かな生物相を残している。孟子里山雑木林の林床から採取した落ち葉や、米糠、鶏糞等で醸成した堆肥は、孟子無農薬水田へと活用される。伝統的な農業によって育まれてきた無農薬水田の持続可能な利用は、生物多様性の保全につながっている。稲作と「薪炭林」の活用、田んぼの生き物指標づくりなどを通して、里山全体を未来へと継承していく。
目標
薪炭林の活用と自然農法による稲作を通じて、孟子不動谷の生物多様性豊かな里山・里地を活用し、保全していく。
※「薪炭林」とは、「薪」「炭」「堆肥」にするため、多量の落ち葉が得られるとともに萌芽性の高いクヌギ、コナラ、ヤマモモ、アカマツなどが生育する雑木林として、人間が保全管理してきた森林のこと。
未来遺産委員会のコメント
文化と自然の両方に目を向け、日本が主導する「里山イニシアチブ」の精神を活かし、伝統的な農業生態系の生物多様性の保全と持続可能な利用を行っていると評価できる。

※本内容は日本ユネスコ協会連盟の協力のもと、転載しています。

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