世界遺産活動・未来遺産運動

聖地カラル-スーペ(ペルー共和国)

■南北アメリカの文明拠点

 5000年前の聖地カラルは、スーペ川の緑の谷を見渡す台地にある。中央アンデスの後期アルカイック期に遡る、南北アメリカ大陸で最も古い文明の拠点のひとつであった遺跡で、保存状態はよい。石と土で築いた基壇状の構築物、中くぼみの円形遺構など、その広さは626haにおよび、優れたデザインと複雑な建築で知られている。
カラルは6つの大ピラミッドを含む複雑で巨大な建築が特徴。遺跡から発見された結び縄キープ(アンデス文明で情報の記録に使われた)は、カラル社会がいかに発展していたかを物語る。ピラミッドや指導者用住居などの都市設計は、祭式上の機能があったあかしであり、強い宗教観念の存在を示している。

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※本内容は日本ユネスコ協会連盟の協力のもと、転載しています。

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