
■イスラム建築の変遷を示す大モスク
- イラン最古の金曜モスクだが、度重なる増改築の結果、構造と意匠にイラン・イスラム建築史の各時代が反映されている。特に11〜12世紀のセルジューク朝期の大改造時に、中庭の四方に開口部を設ける”4イーワーン”形式が採用されたことで、モスクはイスラム建築の典型となった。二重殻構造とリブを導入したドームや、鍾乳石状の装飾、アーチネットによるドームの分割などが、イスラム世界で初めて本格的に採用された例として特筆できる。このモスクは祈りの場であると同時に、伝統的バザール地区の核でもある。
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※本内容は日本ユネスコ協会連盟の協力のもと、転載しています。
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