世界遺産活動・未来遺産運動

ウニアンガ湖沼群(チャド共和国)

■湖と植生が作り出す砂漠の美しい景観

 年間降水量が2mm以下の砂漠地帯であるチャド北東部にあるウニアンガ湖沼群は、2カ所に分かれて存在する18個の湖からなる。現在は各湖の大きさや深さ、色、化学組成などは多様だが、約1万年前は一つの大きな湖だった。そのため、世界的にも珍しい水利体系を持つとされ、砂漠にもかかわらず恒久的な湖が維持されている。湖と、ヤシなどの植生、砂漠によるさまざまな色彩が作り出す美しい自然景観が際立ち、湖の形と分布に加え、風によって水面を流れていくアシなどが「砂漠の中を流れる水波」の印象を与えている。

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※本内容は日本ユネスコ協会連盟の協力のもと、転載しています。

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