世界遺産活動・未来遺産運動

島の経済を表す真珠産業遺産(バーレーン王国)

■生態系保護と資源活用を両立するシステム

 ペルシャ湾は数千年の昔から真珠の産地で、バーレーンの真珠採りも伝統産業のひとつとして2世紀頃から行われてきた。この地での真珠採りの最盛期は、19世紀末から20世紀前半にかけて。その貿易による富がムハラクの町の特徴的な住宅と商業建築に表れ、真珠貝養殖棚、商人の店舗や倉庫、モスクなど17施設が遺産に登録された。バーレーンでの真珠による経済活動は、日本の真珠養殖の台頭により1930年代に衰退したが、海の生態系を損なうことなく海洋資源を活用するシステムは高く評価されている。

※本内容は日本ユネスコ協会連盟の協力のもと、転載しています。

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