■家主の富を反映し昇華した装飾家屋
- スウェーデン北東部のヘルシングランドには1000以上の木造建造物が残るが、そのうち豪華な内装が施された7つの木造農家が登録された。これらは亜麻の栽培や森林開発で富を得た農家によって、18〜19世紀に建てられたもの。針葉樹林帯の肥沃な谷に立ち、いずれも祭礼用の部屋を持つ。壁に張られたキャンパスや織物、木造の天井や壁に直接描かれた絵などの装飾が特徴のこれらの家屋は、地域の建物と民族芸術の伝統が融合したものであり、北東ヨーロッパに根付いた民族文化の栄華の、最終段階を示す点で重要である。
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※本内容は日本ユネスコ協会連盟の協力のもと、転載しています。
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