世界遺産活動・未来遺産運動

バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナ哲学に基づくスバック灌漑システム(インドネシア共和国)

■古代の哲学に基づいた水利システム

水を司る王立寺院のタマン・アユン寺院などを含む、5つの棚田地域で構成された景観。これらは、バリで9世紀から継承されてきた、灌漑用水を管理して分け合う社会共同体の水利システム「スバック」を象徴するもの。スバックは、2000年以上前にバリとインドの文化的交流の中から生まれた古代哲学で、神・人・自然の調和を尊重するトリ・ヒタ・カラナの概念を反映している。スバックに基づく民主的で平等な農耕手法が、現在も多くの実りを稲作農家にもたらしている点で貴重である。

※本内容は日本ユネスコ協会連盟の協力のもと、転載しています。

世界遺産 豆知識の一覧はこちら>

新規会員登録

全国のあすたいむ倶楽部