歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ歌舞伎への誘い〜初心者でも臆せず鑑賞できる歌舞伎へのステップ〜

歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ歌舞伎への誘い〜初心者でも臆せず鑑賞できる歌舞伎へのステップ〜

SETP3鑑賞への疑問を解消する。実際に歌舞伎を観に行くとなれば服装やマナー、食事など、初心者にとってわからないことだらけ。舞台に没頭するためにマスターしておこう。

ストーリーやセリフをより楽しめるコツはある？初めての鑑賞でストーリーやセリフが理解できるか不安という人におすすめなのがイヤホンガイド。レンタル料（約650円）と保証金（約1000円）がかかるが、保証金は器具の返却時に返金。芝居の内容はもちろん、セリフの意味や舞台装置の仕掛けなどの解説まである。また、売店などで販売している筋書きを購入し、ストーリーや配役を把握しておいてもよい。

何を着ていけばいいの？歌舞伎鑑賞にはおしゃれをする…そんなイメージを抱いている人が多いだろうが、実際には服装に決まりはない。確かに、歌舞伎を着物で鑑賞すると粋ではあるが、慣れていないと長時間の鑑賞はつらいだけのものに。初心者の人は、やはり楽で動きやすい服装がおすすめ、普段着でも問題はない。席の間も狭いので、まずは歌舞伎を楽しめる服装で出かけよう。

どの席で観るのがおすすめ？歌舞伎の席は15,000円以上の高級席から3,000円前後で喜楽に鑑賞できる席までさまざま。視界良好の2階席、役者の汗まで見える1階前列など、どの席にするかは値段と好みで決めてよい。ちなみに、歌舞伎の座席は「いろはにほへと…」と数えられていたため、歌舞伎通に人気の席は1階の7（と）から9列目（り）で「とちり席」と呼ぶ。

客席で飲食するのはOK?歌舞伎鑑賞で楽しみの一つといえるのが食事。劇場にもよるが、基本的に劇場内ではお弁当が販売され、幕間の時間などで飲食可能。また、レストランもあるので、あらかじめ予約して食事するのもよし。もちろん、劇場外での食事やお弁当の購入もOK。

あると便利な持ち物って？舞台から遠い客席の場合、役者の顔があまりはっきりと見れないことが多い。そんな時はオペラグラスを持って行こう。これなら役者の顔以外にも華やかな衣装の柄や、髪飾りなど、細部にわたってよく見えて楽しめる。

なぜ舞台に向かって観客が叫ぶの？歌舞伎鑑賞中によく耳にするのが「中村屋」「成駒屋」などという掛け声。この声の主は”大向う”と呼ばれる観客たち。もちろん誰が声をかけてもいいのだが、タイミングなどが結構難しいので、何度か劇場に足を運んでからにしたい。

STEP4歌舞伎を観に行く。歌舞伎にはさまざまな演目があるが、大きく３種類に区別できる。舞台を江戸時代より前の時代に設定して時代物、江戸時代にとって現代劇にあたる世話物、伴奏と共に踊りで魅せる舞踏劇。これを演目選びの参考にして、あとはストーリーやテーマなどで自由に選ぼう

観たいものがわかる演目あれこれ

歌舞伎グッズを楽しむ大阪松竹座や南座など、歌舞伎を楽しめる劇場にはグッズも販売。お土産に、コレクションにおすすめ。

渋いデザインのセンスは幅広い年齢層で人気。歌舞伎を観に行くならやはり、歌舞伎ならでは！というグッズを選びたい、そんなあなたにぴったりなのが、隈取がデザインされた手ぬぐい