高齢化社会は目の前。仕組みを知るのと知らないのでは大違い。上手に利用して安心セカンドライフを送りましょう。
丸尾 仁志
株式会社アクティブライフ
(大阪ガスグループ)
アクティブライフ豊中 営業課 兼
在宅サービス課 課長
URL: http://www.activelife.co.jp/
contents/index.html
E-mail : <セミナーのお問合せ・入居相談等>
hitoshi-maruo@activelife.co.jp
市区町村管掌の国民健康保険(以下、「国民健康保険」と呼ぶ。)は、全国健康保険協会管掌の健康保険と内容がほとんど同じのため、違いを中心にご説明します。
国民健康保険は、わが国の公的医療保険制度の中で、全国健康保険協会管掌の健康保険などの被用者保険に加入していない全ての国民を対象としており、業務上の病気やけがも対象となります。
なお、国民健康保険では、加入者の一人ひとりが被保険者となります。
国民健康保険は、次に示す保険者を市区町村とするもの(市区町村管掌(注)の国民健康保険)と、保険者を国民健康保険組合とするもの(国民健康保険組合管掌の国民健康保険)の2種類があります。
保険者 | 国民健康保険の概要 |
---|---|
市区町村 | ・市区町村管掌(注)の国民健康保険 ・市区町村にお住まいの家族を対象としています。 |
国民健康保険組合 | ・国民健康保険組合管掌の国民健康保険 ・同種の事業又は業務に従事する300人以上で組織されるもの。 例)医師,税理士,理容・美容業などに国民健康保険組合が 設立されています。 |
(注)管掌(かんしょう):自分の管轄の職務として責任をもって取り扱うこと。
国民健康保険組合管掌の国民健康保険は、保険料や保険給付などある程度は国民健康保険組合で決める事が出来るため、ここでは一般的な市区町村管掌の国民健康保険についてご説明します。
国民健康保険の保険料は世帯単位で割り当てられ、被保険者全員の所得に応じて算定されます。なお、保険料は市区町村により異なります。また、健康保険組合管掌の健康保険(労使折半:被保険者と事業主2分の1ずつ負担)と異なり、保険料は全額自己負担となります。
国民健康保険の保険給付は、健康保険組合管掌の健康保険とほぼ同等の内容となっています。
ただし、国民健康保険では傷病手当金等はありませんので注意が必要となります。
医療費の自己負担割合とは、医療機関の窓口で支払う自己負担のこと、次の通りです。
医療費の自己負担割合(注) | ○小学校就学前:2割 ○小学校就学後~70歳未満:3割 ○70歳~74歳未満:1割(現役並所得者は3割) ○75歳以上:後期高齢者医療制度が適用される |
---|
(注)医療費の自己負担割合:ここで記載している医療費の自己負担割合は、公費負担適用前の割合です。
(※データや内容は平成24年2月現在)
以上で市区町村管掌の国民健康保険のご説明を終わります。
次回は、後期高齢者医療制度をご説明します。