世界遺産活動・未来遺産運動

ハノイータンロン王城遺跡中心地区(ベトナム社会主義共和国)

■東南アジアの王朝文化を映す遺跡群

 ハノイの都心に位置するタンロン城は、7世紀に中国が築いた支配拠点の跡に、大越国の独立を機に、11世紀になって李朝により創建された。紅河デルタの低湿地を埋め立てて形成された不整形な都城域の一角に、宮殿群が計画的に配置された。その場所は今日まで10世紀にわたり、ほぼ一貫してこの地域の政治権力の中心であり続けている。
近年発掘された李・陳朝期の考古学的遺構と黎朝期以降の地上遺構を含む皇城中枢部の遺跡は、東アジアと東南・南アジアからの影響がこの地で融合して形成された特有の文化を反映している。

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※本内容は日本ユネスコ協会連盟の協力のもと、転載しています。

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