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第1回「畑の準備」

■堆肥について

 播種や定植の日から、逆算して堆肥は1~2カ月に、畑に投入します。有機物は分解するまでに時間がかかるのでなるべく早く入れてあげましょう。未熟な堆肥を入れると、生育不良、病気や害虫の発生をまねくので十分に完熟した堆肥を利用するようにします。
堆肥は、土の団粒構造(土の粒が結びつき団粒になること。土の隙間が多くなり、通気性や排水性、肥料を保つ性質が高まる)を促し、微生物(主に有機物を食べて活動)の働きを活性化するなどの働きがあり、土作りに不可欠なものです。

■石灰散布→まぜ込む


 日本の土壌は雨が多いので、酸性になりやすくそれを中和するために石灰(カルシウム分)を利用します。また、化学肥料を使うと土が酸性に傾きやすくなる性質があります。
石灰は、2週間前までに施用します。畑まいて、しばらくそのままの状態にする人が多いですが、石灰の塊が出来てしまい根に直接触れると障害を起こします。
 施用したら、すぐに土と混ぜるのがコツ。とにかく土にまんべんなく混ぜ込むことが大事です。おすすめの石灰資材は、カルシウム分とマグネシウム分が入った苦土石灰で、両方の効果が期待できます。

 肥料は7~10日ぐらい前に施用します。粒状の肥料分は、温度にもよりますが溶けて効き始めるのが1週間ぐらいかかります。石灰と一緒にまく人もいますが、その際に化学反応を起こす場合もありますので石灰をあらかじめ施用してから、1週間ぐらいの間をあけて肥料を使うようにしてください。
 肥料をまくと同時に、うねを立てて準備OKです。その時にマルチ(黒色や透明、グリーンなどがある)を利用すると水分の保持、地温の調節、雑草の抑制などの効果もあり、露地の状態で何もしないよりも栽培しやすくなります。

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