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歴史コラム

Presented by 歴史街道推進協議会歴史街道

第26回 だんじりとお城のまち 岸和田を訪ねる(大阪府岸和田市)

城下町・岸和田


岸和田城

二の丸

だんじりまつりで有名な岸和田。岸和田城を中心に発展してきた城下町です。
1334年、楠木正成の一族・和田高家が「岸」と呼ばれていたこの地域に城を築いて本拠地とし、岸の和田氏と呼ばれたことから、岸和田の地名が起ったといわれています。
岸和田が城下町として発展したのは、小出秀政の時代。秀政は、豊臣秀吉の家臣であり、また、秀吉の叔母を妻にもつ親族でもありました。本能寺の変を受け、天王山へ急行した秀吉から姫路城の留守居役を命ぜられるほど信頼の深い武将であった秀政は、根来寺攻めの後、岸和田城主となり、城の整備にかかります。1597年、天守閣が完成。あわせて、町づくりにも取り組み、本町・中町周辺を中心に城下町が形成されました。
南海岸和田駅から徒歩約20分。歴史街道iセンターでもある「岸和田市二ノ丸広場観光交流センター」へ。岸和田市の歴史や観光・文化に関する情報を提供する施設です。館内には、「岸和田煉瓦(キシレン)」で製造された実物のレンガや、岸和田ゆかりの画家、小川翠村の岸和田八景「蛸地蔵天性寺」、「岸和田漁港」をエッチングガラスにして展示されています。「二之丸御殿跡」の解説板も設置され、岸和田の歴史や文化に関する情報発信が行われています。さらに、観光施設のパンフレットやまち歩き用のマップなども入手できます。
天守閣は1827年に落雷で焼失、明治維新期には櫓・門など城郭施設を自ら破壊したため、近世以前の構造物は堀と石垣以外は残存していないということです。再建された天守閣の内部は郷土資料展示室となっています。ウエディングをはじめ、多聞櫓・隅櫓をギャラリーや各種イベントに使用するなど、城全体を観光施設として利用されています。
http://www.city.kishiwada.osaka.jp/soshiki/36/danjiri-kaikan.html


一年中「だんじり祭」を体感

岸和田といえば「だんじり祭」。300年の歴史をもち、全国的にも知名度が高く、毎年秋(9月)の祭には、地元はもちろん、多くの方々が見学に訪れる日本を代表する祭りのひとつです。
岸和田城から徒歩約10分、一年中、いつでも祭りの雰囲気を楽しむことのできるだんじり会館があります。館内のイベント広場では実物のだんじりと27面のマルチスクリーンによる映像で祭が迫力満点に再現しています。1841年に製作され、幕末から平成まで実際に町内を曳航されていた旧紙屋町のだんじりも展示されています。また、市内を通る紀州街道の古い町並みが再現されたコーナーや、祭の花形である大工方の気分を味わえる体験コーナーなど多角的に「だんじり」の魅力を体験できます。
ここは歴史街道スタンプラリーのスタンプポイントのひとつです。
http://www.rekishikaido.gr.jp/time-trip/stamp/


紀州街道が通るまち


紀州街道

城下町の佇まいを残す岸和田を通る紀州街道。大阪と和歌山を結ぶ主要街道で、江戸時代には紀州藩や岸和田藩の参勤交代の道筋として利用されました。昔の風情を残す町並みの奥に、蛸地蔵の名前で知られる天性寺があります。日本最大の規模の地蔵堂をもつ天性寺には、伝説があるとか。
『天正年間(1573~1586)、根来・雑賀衆に攻められた岸和田城が落城の危機に陥ったとき、大蛸に乗った一人の法師と数千の蛸がどこからともなく現われ、敵兵をなぎ倒し、城の危機を救いました。その数日後、城の堀から矢傷・玉傷を無数に負った地蔵が発見され、城内に大切に収められ、その後、天性寺内の地蔵堂に移されました』(岸和田市HPより)境内には一切蛸を食べずに願をかける、風変わりな蛸絵馬が無数に奉納されています。
帰りは、南海蛸地蔵の駅へ。
この駅は、大正3年(1914年)4月1日に開業。大正14年(1925年)に現駅舎がつくられました。南欧風の西洋館で、駅舎正面と左側の上に、お城の危機を救ったという「蛸地蔵物語」を描いたステンドグラスがあります。お立ち寄り時は、是非チェックしてください。



紀州街道の灯篭

天性寺(蛸地蔵)

蛸地蔵駅

蛸地蔵駅のステンドグラス
■周辺の見所
本徳寺
明智光秀の子と言われる南国梵桂が建立したと伝えられる臨済宗の寺院。もとは貝塚市鳥羽にあった海雲寺が、岸和田藩主岡部行隆の命で現在の場所(五軒屋町寺町通り)に移され、寺号も本徳寺と改められました(本徳寺はイベント時のみ公開)。寺には梵桂が描かせた、唯一現存する光秀の肖像画が伝わっています。本能寺の変で一旦は念願の天下を手中におさめたものの、秀吉の反撃に遇い、空しく果てた光秀の肖像画が、秀吉の親族が基礎をつくったまちで、唯一護られ、残されてきたというのも歴史の不思議かもしれません。
http://kishibura.jp/blog/news/2010/07/post-133.html
■岸和田の情報はこちらから
■岸和田へのアクセス
難波から南海本線電車で約26分
情報提供/歴史街道推進協議会
歴史街道のイベント
歴史街道版・教育プログラム 家族で体験「古代建築の謎を探る!」
平成28年3月19日(土) 雨天決行

次代を担う若者や子どもたちに日本の歴史や文化にもっと親しみ、理解を深めてもらおうという歴史街道版「教育プログラム」。
世界最古の木造建築といわれる法隆寺で、大工道具のお話と、法隆寺を建てたヤリガンナや現在大工さんが使っているノコギリ、スミツボなどの大工道具を体験。さらに、ガイドの案内で法隆寺を見学します。

実 施 日:平成28年3月19日(土) 雨天決行
時  間:(受付12:00〜)12:30〜17:00頃
集  合:法隆寺iセンター
内  容:(1)お話「古代の大工道具とものづくりの心」
     (2)大工道具体験(カンナ、ヤリガンナ、ノコギリ(和・洋)、スミツボ)
     (3)法隆寺見学
     (4)法隆寺見学
定  員:親子30組(事前申込・先着順)
参 加 費:大人 2,500円  小・中学生 1,800円(拝観料・保険料等含む)

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