そば米はそばの粒のことで、そばの実を塩ゆでしてからむき、乾燥させたものです。そばの粒のまま調理するのは徳島独特の調理法です。
そばの原産地は、中国西南部という節が有力で、日本には縄文時代か弥生時代に朝鮮半島経由で入って来たといわれています。昔の言い伝えによると、源平合戦で平家の落人が祖谷で原生林を切り開いて主食の代わりになるそばを作ったと言われています。祖谷地方はほとんどお米がとれないので栽培期間が75日程度と短いそばを作りました。
源平の合戦に敗れ、祖谷地方に逃げてきた平家の落人たちが、都をしのんで正月料理に作ったのが、「そば米雑炊」の始まりと言われています。今はそば米雑炊が徳島の郷土料理として県下全域に広がっています。
そばはルチン(ビタミンPの一種)が1~6%含まれています。食物繊維も多く含まれているためにコレステロールを排出してくれ、便通にもよいといわれています。しかし体質によっては、アレルギーをおこすこともあるので注意が必要です。
参考:『とくしまの郷土料理』(発行:徳島県 編集・撮影:社団法人徳島県栄養士会 平成24年)
徳島県出身の大将が選りすぐった美味しい食材と郷土料理が楽しめる。そば米汁の他にも産地直送のアオリイカや鳴門金時を使ったバタースティックも人気!!