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第9回「アサリナ」

アサリナは、別名ツルキンギョソウやキリカズラとも呼ばれるつる性の1年草です。キンギョソウに似た釣り鐘型のかわいらしい花で、ライムグリーンの葉がとても涼しげです。生育旺盛で暑さに強く、夏~晩秋までの長い期間花が楽しめます。鉢植えもできますが、フェンスやネットに絡ませグリーンカーテンとして利用するのに最適です。今年の夏は、他とは違う”花のグリーンカーテン”に挑戦してみませんか?

■タネまきと育苗

タネまきの適期は4月中旬〜5月です。発芽適温が20℃~25℃とやや高温のため、十分暖かくなってからタネまきをした方が失敗がすくないでしょう。9cmのポリポットにタネを2〜3粒まきます。小さなタネなので、厚まきにならないようごく薄く土をかけ、水をやります。発芽するまでは乾かさないように注意し、発芽後は土の表面が乾いたら水をやります。本葉2枚のころに生育のよい株を一本だけ残し間引きします。本葉が4〜5枚くらいになったらプランターに移植します。

アサリナの種子
発芽の様子
ポット苗
タネまきと育苗①タネまき/タネは小さいので、厚まきにならないよう土をごく薄くかけます。9cmのポリポットにタネを2~3粒播き、土をかぶせて水をやります。(※苗を育ててから鉢やプランターに移植する)②間引き/生育のよいものを1 本残す。発芽後、土の表面が乾いたら水やりをします。本葉2枚の頃に生育のよい株を一本だけ残し間引きします。③定植苗/本葉4~5枚くらいになったらプランターに移植します。

■定植

苗の植え付けは、5月〜6月いっぱいまでが適期です。つるが伸びすぎると扱いにくくなるので注意しましょう。プランターに3〜4株程度定植します。5株以上植えると、葉が込み合い生育が悪くなります。また、生育期間が長いので、なるべく深いプランターを利用するようにしましょう。本葉が7〜8枚になったら摘芯し、わき芽を伸ばすようにします。

■水やりと肥料

土の表面が乾いたら、プランターの底から流れ出るぐらいにたっぷりと水をあげましょう。肥料は、生育期に液体肥料を2週間に一度程度与えます。肥料を与えすぎると、葉ばかりが茂って花付きが悪くなるので注意しましょう。

■ネット張り

支柱を立て、ネットを張ります。風に飛ばされないようしっかりと支柱の上部と下部を固定します。

■その後の管理

アサリナのつるは比較的細く、ネットのような細い支柱には自然に絡みますが、太い支柱には絡みにくいことがあります。つる同士がぐちゃぐちゃに絡み合ってしまうと高温多湿期に蒸れてしまうこともあるので、しっかりと誘引することが大切です。また、つるが増えすぎて重なり合った場合は風通しがよくなるようにつるを切って整理し、全体を透かすとよいでしょう。ある程度つるが伸びた時点で先端の目の部分を摘み取る(摘芯する)と脇からつるが伸びてボリュームが出ます。

■アサリナの品種

アサリナ混合
かわいくて育てやすいのが大人気!
アサリナ「すだれ」シリーズ
雪すだれ
桃すだれ
涼すだれ
藤すだれ

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