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センスが光る寄せ植えレッスン パンジー&ビオラ

鉢植え

 パンジーとビオラは冬から春の寄せ植えの主要な材料です。花の色も豊富でイメージに合ったものが選べます。まず、どこに置くか、そしてどのような鉢植えを作るか考えましょう。

主役として用いる

・小さな花と組み合わせる

 パンジー、ビオラを主役にする場合は、アリッサムやバコパ、イオノプシジュームなどのような小さな花と組み合わせます。 ムスカリや小型のスイセン、原種系チューリップなど小球根を一緒に植えておくと、春になるとそれらの間に花を咲かせるので、かわいい印象になります。

・個性的な品種を主役にする

 大輪パンジーや個性的な品種は寄せ植えの主役に向いています。組み合わせる植物は、主役と個性がぶつかるような目立つものは避け、主役の存在を引き立てるものを選びましょう。 例えば、主役の‚オルキ・ブルーシェード‘にアリッサムのような小さな白い花や、ダスティーミラーなど銀色の葉物などを組み合わせると‚オルキ‘の魅力を生かすことができます。 シックな色のパンジー‚ナチュレ・フロスティローズ‘などは、紅葉の美しいカルーナや、褐色に紅葉して赤い実がかわいいチェッカーベリー、コクリュウなどの葉物と組み合わせてはいかがでしょう。

・鉢と花を合わせる

 パンジー、ビオラは鉢に1株植えるだけでも、育てる場所がない場合やベランダ、玄関などで十分楽しむことができます。その際、鉢を花の雰囲気に合わせるとさらに個性的な演出ができます。 プラスチックや樹脂でもさまざまな色や風合いの鉢があるので、イメージに合った鉢を選びましょう。 ビオラ‚ビビ・アンティーク‘系やパンジー‚ナチュレ・ブロンズシェード‘、淡い紫や淡いローズの品種には、シックな色合いの鉢や、年数が経って少し落ち着いた色になったテラコッタの鉢が向いています。

・大鉢での組み合わせのコツ

 大鉢にパンジー、ビオラだけを組み合わせる場合、露地植えの項でも挙げたように、高さの変化は期待できないので、花の大きさや色で変化を出すようにします。ただし、‚オルキ‘シリーズのような個性的な花形や花色の品種は上級者向きです。まずは単色植えから始めましょう。 大きめの鉢で育てると、1鉢だけでも印象的に飾ることができます。さらに、ほかの鉢と組み合わせると一層効果的です。ただし、シンプルな植物の鉢と組み合わせないと逆効果になってしまうので、気をつけましょう。

脇役として用いる

・小輪の品種をうまく使う

 ハボタンやガーデンシクラメンなどと組み合わせる場合は、小輪の品種を選びましょう。 大輪パンジーとチューリップを組み合わせる場合、原種系チューリップのような小さな花ではパンジーに負けてしまいます。原種系のチューリップは小輪のパンジーやビオラと組み合わせるようにします。

・白い花は脇役にする

 冬から春に白花を主役にすると寒い印象を与えるので、白いパンジーやビオラはなるべく脇役としてほかの品種と組み合わせて使います。また、白い色は強い色をやわらげる働きを持っているので、かたい印象を与えたくない時などに取り入れると効果的です。

ハンギングバスケット

 こんもりと育つパンジー、ビオラはハンギングバスケットの材料としても向いています。単体ではもちろん、ほかの植物との組み合わせも楽しみましょう。

 コンパクトにまとまる性質の品種を選ぶと、長期間きれいな形を保つことができます。匍匐性の性質が強い品種は早く覆いますが、気温が上がるころには形が乱れやすくなるので、早めの切り戻しが必要です。もしくは、伸びた枝の動きを楽しむのもよいかもしれません。どのような形にしたいかで品種を選び、管理しましょう。 また、鉢植えと同様に小球根を植え込んでおくと、花だけでなく花茎や葉が思わぬ効果を発揮します。 なお、ピット苗や連結ポット苗など小さな苗を使うと植え込みやすく、形よく育ちます。

品種選びのポイント草姿を考える

 苗の時は同じような草姿に見えても、育つと品種によって姿が違ってきます。特に最近はコンパクトにまとまるタイプから大株になるタイプ、匍匐性のあるタイプまでさまざまです。カタログやラベル、あるいはお店に置いてある見本株などを見て、植える場所に合った品種を選ぶようにします。

同じ系統から

 簡単に楽しみたい方や、1色では物足りない場合などは、‘ナチュレ’系や‘ビビ’系など同じ系統の中から品種を選ぶと、花の大きさや性質が似ているので失敗が少なくなります。その際、‘ナチュレ’系のローズとローズピンクのように濃淡の組み合わせや、‘ビビ’系のパープルとクリアイエローのような反対色の組み合わせを選ぶと変化を楽しむことができます。

周囲との調和

 周囲が淡い色を基調にした場所に淡い花色の品種を取り入れても、全体的にぼやけた印象になってしまいます。淡い色を避けるか、淡い花の形が浮き出るように、はっきりした花色の品種を組み合わせたり、葉物やほかの植物を組み合わせます。 また、常緑樹の生垣を背景とする場合は、葉の色との組み合わせを考えましょう。ゴールドクレストのように鮮やかな緑色の前に濃い紫色の品種を植えると引き立ちますが、ツゲのような深い緑色の前に濃い紫色の花を植えると目立たないので、この場合は明るい色のほうが向いています。同様に、塀や建物の壁の色、玄関のドアの色、路面の色などとの色調も配慮するようにします。

購入のヒント

 いろいろ考え始めると、品種にこだわりが出てくると思います。ガーデンセンターなどで、思うような色が揃わなかったり、珍しい品種や新しい品種を確実に手に入れたりするのはなかなか困難です。今年はそのようなことのないように、タネから育ててみてはいかがでしょう。また、通信販売で苗を購入するのも手軽で確実。「お店のよりちょっと高めかな?」と思っても、しっかりした苗が届くので、生育に差が出てきます。

さっそく作ってみよう!

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