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華やかで高貴な存在感 奥深いユリの世界を楽しむ

ユリの生育特性

ササユリやヒメユリなど、昔から日本人に親しまれてきたユリは、美しい花を咲かせる、日本を代表する草花の1つです。
北海道のエゾスカシユリから沖縄のテッポウユリまで、ユリの自生がない所はほとんどないといっていいほどで、野生のユリに恵まれた国に暮らす私たちのとって、ユリはとても身近な存在です。

球根の肥大生長

秋に植えた球根は、まず下根に細根が発生して活動を始め、この後に球根底部から新しい太い根が出ます。3月には土中で発芽が見られ、多くのユリは発芽直後に花芽ができます。
球根の重さは、カノコユリでは雌しべができるころまで減少し、その後古い鱗片の重量が増加し、8月下旬ごろから当年に形成された鱗片が急速に肥大します。10月ごろに地上部が枯死して、球根が成熟します。

生育の適地

テッポウユリやヒメユリのように日当たりのよい場所を好むユリと、ヤマユリやササユリのように明るい半日陰でよく生育するユリがあり、一般的に葉の細いユリは日当たりを、葉の幅の広いユリは明るい半日陰を好むといえます。しかし、標高の高い所や冷涼な地域では、ヤマユリやササユリも一日中日光がよく当たっても問題なく育ちます。

植え付け

球根の選び方

10月に入ると、園芸店の店頭にユリの球根が並び始めます。球根を買い求める際には、固く充実していて腐りや虫食い跡のない、できるだけ大きい球根を選びます。ユリの球根は、栄養分を蓄えた「鱗片」がむき出しの状態なので、乾燥するとしなびて球根本来が持つ力を失ってしまいますので、球根を手に入れたらすぐに植え付けます。

球根選びのコツ① 乾燥しすぎていない② 重なりあっている鱗片が、ぎっしり詰まっていてすき間がない③ ずっしりと重みがある

植え付け場所

植え付け場所は、排水のよいことが最も大切な条件です。水やり後や雨上がりに水がたまっているような場所に植えると、球根が腐ってしまいます。
 植え付け場所は、アジアティック・ハイブリッドはできるだけ日当たりのよい場所に、そのほかのものは午前中に十分な日当たりのある場所を選びます。自生地のユリをよく見ると、雑草の中から丈高く抜き出て育っていることが分かります。このことから見て、日当たりがよくても地際の部分は日陰になって涼しい状態をユリは好みますので、低木や宿根草の茂みの中などに植えてやるとよりよく育ちます。このような場所に植えたものは植え替えの手間もいらず、何年かは植えたままで花を楽しむことができます。
 植え付ける深さは、庭植えの場合は球根の高さの3倍、鉢植えの場合は球根1個分の高さを覆土するようにします。なお、植え付け時期に場所が定まらない場合は、ひとまず球根より一回りから二回り大きい、直径12〜18cmの鉢に植えておきます。そして草丈が10〜15cmになるころまでに、目的の場所に植えるか、トレニアやインパチェンスなど根が細かく半日陰でも育つ草花との寄せ植えを楽しんでもよいでしょう。

植え付けの方法

根の張り方と肥料

ユリには、球根の下から伸びる「下根」と球根から伸びだした茎の部分から伸びる「上根」があります。「下根」はユリの体を支え、「上根」は水や養分をすうための機能をしています。元肥は緩効性の肥料を利用し、球根を植えて覆土する際、混ぜておくようにします。追肥は芽が地上に顔を出した時に、チッソ、リン酸、カリを等量に含む化成肥料を与えるようにします。

根の張り方


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