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華やかで高貴な存在感 奥深いユリの世界を楽しむ

日本固有の野生ユリ

ササユリやヒメユリなど、昔から日本人に親しまれてきたユリは、美しい花を咲かせる、日本を代表する草花の1つです。
北海道のエゾスカシユリから沖縄のテッポウユリまで、ユリの自生がない所はほとんどないといっていいほどで、野生のユリに恵まれた国に暮らす私たちのとって、ユリはとても身近な存在です。

ササユリ

伊豆半島以西の本州及び四国、九州の一部にだけ分布する日本特有のユリ。6月ごろに淡い桃色の花を咲かせる。優雅な草姿を持ち、葉数は1輪咲きの株で12〜15枚と、ほかのユリに比べて少なく、葉は茎の上3分の2ほどにつきます。球根の生長が遅く、病害にも弱い、最も栽培の難しいユリの1つです。

ヤマユリ

日本特産の大型ユリで、本州のみに自生し、東北、関東、東海地方で自生密度が高いユリです。白地に黄色の筋が入り、赤褐色の斑点のある大きな花を7月ごろに咲かせます。5〜6輪つけた成株では1.5m以上の草丈になり、辺りに強い芳香を放ちます。

ヒメサユリ

豪雪地帯の新潟、福島、山形県の県境を中心とした山地、丘陵地と、宮城県のごく限られた地域にのみに分布する日本特産のユリ。茎は細いものの直立して強く、短い筒型の薄い桃色の花を横向きに咲かせます。花色には濃淡があって、花粉は黄色でほのかな香りがあります。

カノコユリ

九州西部と四国南部に分布し、鹿児島県甑島(こしきじま)の自生密度が極めて高いことが知られています。一般的なシマカノコユリでは、茎は剛直で直立し、大球では草丈が150cmにもなって20輪程度の花を咲かせます。花色は紅と周辺が白色の覆輪が基本で、紅の濃淡から白色まで変異があります。

テッポウユリ

屋久島から南の琉球の島々に自生するユリで、純白のラッパ形の花を横向きに咲かせます。切り花として大量に使われているので、なじみの深いユリです。日照を好み、自生地では海を見渡せる岩場の窪みなどに生育しています。栽培のしやすいユリの1つで、ほかのユリと違って秋のうちに発芽し、6月ごろに開花します。

ヒメユリ

中国、朝鮮半島北部、アムール地方、日本に分布するユリで、日本では東北地方から四国、九州で見られます。開花時期、草丈、球根の性状など変異が大きいユリでチョウセンヒメユリ、ミチノクヒメユリ、トサヒメユリなどが知られています。球根は小球性で鱗片の数も少なく、木子もほとんどつきません。花は橙赤色の星形で、大きさは6〜8cm程度と小さく、数輪を上向きに咲かせます。

外国の野生ユリ

テッポウユリ

中国四川省原産の大変丈夫なユリ。花弁は白で中心部が鮮やかな黄色です。外側にカールした細い葉がたくさんつきます。欧米では庭植え用の代表的なユリとして人気が高く、日本の暑い夏に、庭で植えっぱなしにしてもよく育ちます。芳香もあり、初心者でも簡単に育てることができます。

マツバユリ

朝鮮半島原産の小型ユリ。葉は針形で非常に細く繊細で、茎の下半分につきます。和名のマツバユリは葉の形状が松葉に似ていることからつけられたもので、淡い紫桃色のかわいい花を咲かせます。暑さに少し弱いので、山野草として鉢で栽培するとうまく育てることができます。

コマユリ

朝鮮半島から満州に原産するユリで、和名の「コマユリ」は「高麗ユリ」に由来します。多数の葉をつけ、葉には細かい毛が密生しています。花色は朱赤で基部に斑点があり、花弁はよく反転して手毬形になります。草丈は50〜90cmで、栽培しやすく、庭植え、鉢植えに適しています。

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