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第1回「トマトづくりのワンポイント」

■作ってみたい野菜のトップはトマト


「ホーム桃太郎 EX」

 2月から3月にかけては、野菜のタネまきを始めるシーズンとなります。
特に果菜と呼ばれる「実のなる野菜」、トマト、ナス、ピーマン、キュウリ、カボチャなどは苗を育てるのに時間がかかるので、この時期からタネをまいて育苗します。
 タネをまいてから植え付けるまでの育苗期間がトマトで約60日、ピーマンは約80日、ナスについては約3カ月もかかります。発芽、育苗には温度が必要で、20℃以上ないとうまく生育しないので、保温器や暖房器が必要になります。初めて野菜作りに挑戦される方は、春先に野菜苗を買って育てる方が手間隙や失敗を考えると楽かもしれません。

■ミニトマトは実がなりやすい


「千果」


「フルティカ」

 タキイ種苗で野菜のアンケートを取ったところ、作ってみたい野菜のトップはトマトでした。
好きな野菜にもトマトの名が一番にあげられ、人気の高さがうかがわれます。
 この人気のトマトですが、初心者にはミニや中玉トマトの栽培からはじめるとよいでしょう。大玉トマトは、はじめから順調であれば、すくすくと生育しておいしい果実がたくさんなってくれますが、少しでも調子が狂ってしまうと実がつかなかったり、大きくならない気難しい野菜です。その点、ミニトマトは比較的実がなりやすく、たくさん収穫できます。
 栽培する品種は育てやすく、たくさん実のなるミニトマト「千果」や甘くておいしい中玉トマトの「フルティカ」、大玉トマトは甘くて着果がよく病気に強い「ホーム桃太郎EX」や「桃太郎ファイト」がおすすめです。

■肥料のタイミングは…

 トマト栽培のワンポイントは、はじめから土に施す肥料(元肥)を少なくして、3~4段目の花が咲くころに、しっかりと生育途中でやる肥料(追肥)を与えてあげることです。それまでに肥料が効きすぎると、茎ばかりが太ってしまい肝心の花や実をつけることが出来なくなります。最初からご飯(肥料)をたくさんあげるのではなくて、生長にあわせて後から食べさせてあげるようにしましょう。生育を見ながら茎が細い場合は2段目の花が咲くころに、茎が太い場合は4段目の花が咲くころに追肥を行うとよいでしょう。1株につき速効性の化成肥料を軽く一つまみ程度を与えます。同時に水やりをすると、速やかに肥料が溶けて効きがよくなります。

(タキイ種苗 広報出版部 奥本和夫)

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