園芸TOP >  > 第33回「レタスづくりのワンポイント」

第33回「レタスづくりのワンポイント」

■レタスの種類


シスコ

 レタスはサラダには欠かせない野菜で、玉レタス、リーフレタス、コスレタス(ロメインレス)、ステムレタスなど種類が豊富です。葉からは想像できませんが、実はキク科の仲間で日が長くなり(長日)、温度が高いととう立ちして小さな黄色い花を咲かせます。
 レタスは主にサラダに利用されますが、調理する時は金属性の包丁などを使わず、手でちぎったほうが切り口の変色を防ぐことができ新鮮さを保てます。また、火で炒めてもシャキシャキ感が失われず、チャーハンなどの具材に向きます。スーパーなどで購入する時は、重いものより軽いものを選ぶようにします。葉が内部で巻きすぎると硬くなるので、軽い方がやわらかくて歯切れもよく甘みもあります。

■栽培におすすめのレタスの品種


マノア


ロマリア

 家庭菜園でおすすめの品種は、栽培しやすくて、変形が少なく葉が厚くて日持ちがよく歯切れがよい玉レタス「シスコ」、葉がやわらかで歯切れと食味のよい、手のひらサイズのミニレタス「マノア」、肉厚で食感がよく、わずかな甘みと苦味あってシーザーサラダに最適なコスレタス「ロマリア」になります。

■レタス栽培のワンポイント

 栽培のコツは、発芽時から光を好む性質(好光性)があり、光が少ないと順調に生育しません。播種の際は、まいた時にかける土(覆土)を乾燥しない程度に極薄くかけるようにします。レタスはペレット種子(コート種子)も多く、同様に覆土しますが発芽するまで乾燥させないようにすることが大切になります。
 また、レタスは25℃以上の暑さに弱く、夏は長野県などの高冷地で栽培されています。長野県の産地に行くと畑全面に白いマルチが張られており、そこでレタスが栽培されていますが、これは地温抑制するために使われています。レタスの生育適温は15~20℃と比較的狭く。25℃以上の暑さや10℃以下寒さでは生育が抑えられます。他のキャベツやハクサイと較べると外葉の勢いや根張りがおとなしいので、栽培に適した条件を整えてあげることが大事です。レタスは土の水分が多くても少なくても生育に影響するので、マルチを使用することで水分を適度に調整し、品質のよいものが収穫できます。
 玉レタスは、手のひらで軽く頭を押さえてみて、弾力があり球がやや硬くしまったころが収穫適期です。パンパンになるまで置いておくと苦味などが増え、独特のシャキシャキ感が失われますので取り遅れに注意します。

(タキイ種苗 奥本和夫)

レタスの収穫玉レタス。頭を手のひらで軽く押さえてみて、弾力があり球がやや硬く締まったころ(8分結球ぐらい)、球の下方から切り取ります。切り口から出る乳液は、水を浸した布などでふき取りますリーフレタス。草丈が23〜25cm程度で、芯葉が草丈の7〜8割ぐらい盛り上がったころが収穫の目安です。 外葉から少しずつかき取ると収穫期間が長くなります

園芸TOP >  > 第33回「レタスづくりのワンポイント」
新規会員登録

全国のあすたいむ倶楽部