園芸TOP >  > 第37回「カラーピーマンづくりのワンポイント」

第36回「ミニトマトづくりのワンポイント」

■カラーピーマンの種類


フルーピーイエロー

 近年多く見られるようになった赤や黄、橙色などのカラフルなピーマンは、見た目もあざやかでカラーピーマンと呼ばれており、サラダやマリネなどに利用されています。果実の色はそれ以外にも紫、黒、茶、白の7色があり、形も牛角形、扁平形、中長形などさまざまな形があります。その中で肉厚のベル形ピーマン(大型種)は、パプリカと呼ばれていますが、それはハンガリー語のトウガラシが転用された呼び名です。
 赤、黄、橙、茶の4色は完熟果で、におい(ピーマン臭)が弱く、甘いので生食に適しています。黒、紫、白の果実は緑と同様に未熟果で、特に黒は熱を加えると緑色に戻ってしまうので、色を楽しむには加熱しないようにしましょう。

■栽培におすすめのカラーピーマンの品種


レッドホルン


ワンダーベル

 家庭菜園でおすすめの品種は、珍しい牛角形で、完熟果は赤色で甘みが強く果重は120g程度の『レッドホルン』、果重は120g程度で果肉が厚く、甘みの強い黄色パプリカの『フルピーイエロー』、果重150g程度で、完熟果は赤色で肉厚の『ワンダーベル』になります。

■カラーピーマン栽培のワンポイント

 ピーマン類は育苗期間が長いので苗を購入して栽培するとよいでしょう。最低気温が10℃以上になったころ、5月上旬が定植の一番よい時期になります。植え付け後、本葉10枚程度で1番花が着生し、分枝していきます。1番花より下のわき芽は風通しをよくするため、早めに取り除くようにしましょう。
 普通のピーマン(約30g)より、果実の重さが4倍以上になるので樹に負担が大きくなります。したがって着果させる前に十分樹をつくることが重要になります。1、2番花は初期に樹を作るため早めに摘みとります。3番花も草勢が弱いようなら緑果のうちに摘果します。その後も、着果した果実をすべて肥大させると草勢が維持できなくなるので、変形果や障害果は早めに摘果して草勢維持に努め、適宜緑色の幼果を収穫していくようにしましょう。
 果実が重いため、側枝ではなく主枝に着果させるようひもなどで誘引し、勢いのよい枝を選んで3〜4本仕立てにします。誘引の手間を省くために、フラワーネットを使用し2〜3段張る方法もあります。
追肥は1番はじめに収穫する果実が肥大するころから、化成肥料を軽くひとつまみ、10〜14日間隔で定期的に行い草勢を保つようにします。
収穫は一般に利用されている緑色の中型ピーマン(20日程度)と違い、開花してから50〜60日程度で着色、完熟するため長い時間かかるので注意しましょう。

(タキイ種苗 奥本和夫)

1〜2番花は樹づくりのため摘みとります。3番花も草勢が弱いようなら緑果のうちに摘果します。その後も、着果した果実をすべて肥大させると草勢が維持できなくなるので、変形果や障害果は早めに摘果して草勢維持に努めます。着果過多により草勢が弱まってきた場合は、 緑色の幼果で収穫します。

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